サイトの KPI 明確ですか?

さっそくですが、担当しているサイトの KPI は、明確になっていますか?

「そんなこと言われても、キャンペーンサイトならまだしも、コーポレートサイトの KPI なんて…」と思われるかもしれません。今回特別に、コーポレートサイトの解析データをみるポイントついて掘り下げてみますので、ご参考ください。

では中堅規模の BtoC 向けメーカーのコーポレートサイトを 例に考えてみましょう!

大方のサイトが、会社概要、商品情報、採用情報、お問合わせ、のコンテンツで構成されているかと思います。それぞれのコンテンツごとに、ターゲットがいて、コンテンツの目的がありますよね。その目的をがどうなったら成功したといえるかを、数値に置き換えて考えてみましょう。

会社概要 なら

→ ターゲットは、会社のことを知りたい人。
⇒ 読んでほしいのは理念だったり姿勢だったり。

KPI は PV 数、UU 数、訪問回数、滞在時間が考えられます。PV、UU、SS が多ければ、多くの人に理念を見てもらえて成功したといえます。滞在時間が長ければ、じっくり見てもらえて成功したといえますね。

商品情報 なら

→ ターゲットは、商品について知りたい人。
⇒ 読んでほしいのはもちろん商品詳細、他に資料請求や店舗検索を
  してもらい購入に近づく行動を促したいという目的もあると思います。

そんなときの KPI は、資料請求ページへの遷移数、店舗ページへの遷移数、EC への遷移数などサイトのコンバージョンにもなる数値です。他商品も見てもらう必要があるなら、他商品の遷移率も考えられます。商品ページを経由して、購入に近づく行動をとってもらえたら成功したといえるんじゃないでしょうか。

採用情報 なら

→ その会社への入社を考えている人。
⇒ 職種ごとの閲覧状況や、サイト内に応募フォームがある場合は
  フォームの遷移状況も見ておきたいところです。

お問い合わせ なら

→ その会社とコンタクトを取りたい人。
⇒ よく見られている QA や問い合わせフォームの遷移状況ですね。

などなど、ターゲットとコンテンツの役割を考えてどうなったら成功といえるかを数字にしてみたら、おのずと KPI が立てられるかと思います。

そして、今さらですが KPI は立てることが目的じゃありませんよね。打ち立てた KPI が達成できたかどうかを検証してさらにコーポレートサイトをパワーアップしていきましょう!

たとえば、商品情報ページをリニューアルした場合に当初打ち立てた KPI が達成できていればよいですが達成できませんでしたとなってもあきらめちゃいけません!KPI が達成しなかったのは、商品の見せ方が悪かったのかもしれないし、情報設計が悪かたのかもしれません。

では、KPI を達成するために、AB テストをやってみましょうとか、ボタンの色を変えてみませんかとか、どこが悪いのか、ヒートマップで検証してみましょうとかなどなど、やってみることで、きっと改善の余地はあるはずです。

でも、KPI を立てていなかったらやっていたことが良かったのか悪かったのかも判断できません。現状を踏まえつつ、なにがどうなったら成功したといえるのか、どの項目がどれくらいの数字になれば成功したといえるのか、もし、目標が達成しなかった場合の打ち手も考えて提案時に KPI を打ち立ててみてはいかがでしょうか。

●この記事を書いた人